第5回 校友会勉強会『接触鍼の実技講座』を開催しました

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平成30年1月30日

第5回 校友会勉強会『接触鍼実技講座』を開催しました

平成30年1月27日(土)森ノ宮医療学園専門学校にて第5回校友会勉強会「接触鍼ができる鍼灸師になろう! ~効かせるコツとテクニックを伝える講座~」を開催しました。

参加人数:30名 / 世話人: 津田 昌樹 先生

こんにちは。校友会が運営するレンタル鍼灸室「校友会鍼灸室」で管理を担当している伊藤(専門学校 鍼灸学科 31期)です。

久しぶりに私が校友会勉強会の報告記事を書かせていただきます。よろしくお願いいたします。

数日前からの急激な寒波により、数名が急病によるキャンセルと言う悪条件の中、キャンセル待ちの方々も駆けつけてくれたおかげで丁度30名で開催することが出来ました。

担当の講師は富山からお越し頂いた津田昌樹先生です。数年前に富山での地域交流会でも勉強会をして頂きました。その時、校友会総務の房前先生がその技術・知識量・人柄に惚れ込み、今回の勉強会へと繋がりました。その交流会での実技供覧でのこと。被験者だった房前先生に施術をするのはまだ経験の浅い鍼灸師。津田先生は傍らに立ち技術指導を行うのみです。鍼を受けた感想を聞いたところ、「とても気持ちのよい鍼でした。受けていて身体に気が巡る感覚がよくわかります。」とのこと。今回の校友会勉強会では、そのような技術を是非とも校友会員の皆様にも知って欲しいという訳です。

その時の記事はこちら(動画あり) → http://www.morinomiya-a.jp/2016/12/08/h28_region_party/

津田先生の経歴はこちらです。

所属・夢恵堂 本院・夢恵堂しんみなと分院

(公社)全日本鍼灸学会、(社)日本東洋医学会、日本伝統鍼灸学会、富山鍼灸学会
(公社)富山県はり灸マッサージ師会、(公社)石川県鍼灸師会、東方会
元 福島県立医科大学 非常勤講師
現 富山大学医学部看護学科
厚生連高岡看護専門学校 富山県立総合衛生学院助産科 非常勤講師
金沢大学医学部 非常勤講師
(社)全日本鍼灸学会認定取得者

■経歴
富山県射水市(新湊)出身
明治鍼灸短期大学(現・明治国際医療大学)卒業
1985年  市立砺波総合病院東洋医学科に勤務
中国黒竜江省医院、黒竜江省中医研究院にて中国医学の研修と研究に従事し、
帰国後、市立砺波総合病院にて鍼灸治療に携わる
1993年  富山市にはり灸夢恵堂開院
1995年  射水市に分院、夢恵堂しんみなと開院
2015年  金沢市に夢恵堂二十人坂鍼灸院開設

■役職
2001年  (社)全日本鍼灸学会富山地方会会長
2008年  (社)全日本鍼灸学会北陸支部支部長
2011年  (公社)全日本鍼灸学会中部支部支部長
2014年  (公社)全日本鍼灸学会組織部長
現在
(公社)全日本鍼灸学会常務理事、教育研修部長
富山鍼灸学会会長、東方会副会長、北陸支部支部長

■受賞歴
(公社)全日本鍼灸学会鍼灸学会特別功労賞
日本東洋医学会北陸支部奨励賞

■著書
JJNスペシャル・絵で見る指圧・マッサージ:医学書院(共著)
生活の情報と科学:中央法規(共著)
今日の治療指針(2000年版):医学書院(鍼治療の項を執筆)
医療従事者のための補完・代替医療 改訂2版 (ボディワークの項を執筆)

夢恵堂ホームページより引用  http://mukeido.com/

津田先生は、全日や伝統鍼灸学会へ参加している卒業生には良く知られた存在です。小野文恵先生は創設された東方会にも所属されています。

 

さて、講座開始。レジュメはパワーポイントのスライドを14枚に纏めたもの。東方会の考えに沿った接触鍼法が総論と各論に分かれて書かれています。

一読。…。(これは中々の分量…。)9種類もある接触鍼法が簡単にではありますが、全部載っています。90分の講義で修得できる量ではないのではないかな?と思いました。

そこへ津田先生からの講座の目標が発表。

それは、

  • 接触鍼とは何かを知ること
  • 一人で出来る練習方法を今日は学んで帰ること
  • 可能な限り講座中に「気の至る感じ」を体得すること。

なるほど。これならできるかもしれない!

練習方法を覚えて帰れるというのがとても良いと思いました。

実技に多くの時間を割きたいという意向もあり、座学は急ピッチで進みます。無理もないです。後述しますが、実技の時間は受講生一人一人が「気の至る感じ」を体得できるようにまさに手取り足取り指導する時間がありました。

座学は接触鍼の基礎知識から。接触鍼法とは何ぞや。類似する鍼法を活用する流派の数々。そもそも、なぜ接触鍼が生まれたのか。これは小野文恵先生の貴重な経験から生まれたことが良くわかりました。現在、東方会では「気の病」と「血の病」の概念に分けて刺入鍼と接触鍼を使い分けているようです。接触鍼は気の病を調整する方法という訳です、東洋医学的な特徴として、直接的に「気」に働きかけ、微細な操作ができます。随証的にも適用範囲が広がるようです。一般的な事柄としては、痛くない。感染リスクがほとんどない。など利点も多くあります。驚いたことに「小学生から30歳くらいまではほとんど接触鍼」という記述がありました。また、男女比だと男性に適用が多いというもの、ほとんど考えたことのない事柄です。今まで漠然と考えていた接触鍼の領域にスーッと水が浸み込んでいく感覚がありました。

私の臨床では接触鍼の登場場面が限られています。どちらかと言うと刺入鍼が出来ない場合の緊急避難的な鍼法となっていましたが、知識を学ぶことで積極的な活用及び使い分けができるのはでいかと思います。

実技開始です。

まずは、使用する鍼を紹介された後に個人練習の開始です。我流の伊藤とは違い、キッチリとした型があります。一定の形を覚えると様々な接触鍼法へ即座に応用できる形です。一通りの個人練習後は、被験者のモデルに向けて一人一人実践します。また、同時に津田先生が受講生の押手に手を添える形で「気の至る」感覚をその場で会得する時間もあります。多くの受講生が「肩に力が入っているぞー」「怖い顔してるぞー」と言われています。そうです。リラックスしていないと気は感じにくいのです。人によっては好きな酒の話を振りながら、緊張を解いて気を感じる作業を円滑に進めていました。

           

まとめ

90分の講義はあっという間に終了です。復習必至な座学の量、気の至る感覚というお土産、そして自院に帰ってからの練習という宿題。受講生にとってはこの90分だけで終わらない豊かな時間になったことと思います。私も翌日の臨床から登場しました。もちろん、今までのように我流の方法ではなく。キッチリとした形での接触鍼です。練習も頑張りたいと思います。お読み頂きありがとうございました。

最後になりましたが、丁寧な講義と実技指導をしてくださった津田昌樹先生およびお手伝い頂いた大内幸恵先生に感謝を申し上げます。

【森ノ宮校友会鍼灸室 管理 / 伊藤圭人(鍼灸31期)】

鍼灸OSAKA情報

今回の校友会勉強会にてご指導して下さった津田昌樹先生の記事が鍼灸OSAKAでご覧いただけます。

No.97 ストレスマネジメントと鍼灸

No.112 開業の条件 鍼灸院に求める「スタンダード」とは / 座談会 鍼灸院に求める「スタンダード」とは

No.118 社会鍼灸学と鍼灸社会学

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