統合医療教育の充実へ ~他職種連携のモデルケースを見聞~

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平成29年10月25日

統合医療教育の充実へ ~他職種連携のモデルケースを見聞~

名古屋大学医学部附属病院 総合診療科 統合ヘルスケアチーム 主催 第2回公開ラウンドテーブルディスカッション(公開RTD)へ大川祐世先生(森ノ宮医療大学鍼灸情報センター助教)と出版部(廣長)の2名で参加してきました。

第2回公開ラウンドテーブルディスカッションとは…

名大医学部附属病院 総合診療科統合ヘルスケアチームでは実際の臨床にて、医師だけでなく鍼灸師・臨床心理士・アロマセラピストなどの他職種からなる連携チームを構成し、カンファレンスを行っています。その上で治療・ケアの方針が決定する統合医療の実践に力を入れています。この会合では、そのカンファレンスの模様を公開し、デモンストレーション形式で参加者が見ることのできる画期的な内容となっています。

森ノ宮医療大学も統合医療を標榜しており、大川先生はその実現へ向けての意欲的に行動されています。

それでは大川先生のコメントをご紹介いたします。

 大川祐世(森ノ宮医療大学鍼灸情報センター助教)

近年、他職種連携という言葉はよく耳にするようになりました。医療系総合大学となりつつある本学、森ノ宮医療大学でも他職種連携教育を実践しております。しかし、この理想のケアシステムは実際の現場レベルではまだまだ充分に機能しているとは言い難い状況であると思います。そんな中、補完代替医療を含めた他職種連携の先駆け的な存在である名古屋大学総合診療科統合ヘルスケアチームの公開カンファレンスが開催されるということで、実際に見学させていただきました。

カンファレンスには医師、薬剤師、保健師、管理栄養士、臨床心理士、鍼灸師、ヨガセラピスト、アロマセラピストなどが参加しており、それぞれが高い専門性を発揮し、患者にとって最善の手段を模索しておりました。

互いの専門性(概念、知識、技術)を尊重し、常に患者にとっての最善を追い求める姿はまさに理想のケアシステムであると、改めて実感いたしました。

【森ノ宮医療学園出版部 廣長 愉美】