子どもの健康サークル活動報告➅

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平成30年10月9日 
子どもの健康サークル活動報告➅

日本擦過鍼協会 吉村春生先生の講演

平成30年10月4日(水)に森ノ宮医療学園専門学校にて子供の健康サークルの勉強会を開催しました。

「世界における日本の鍼灸の現状と、擦過鍼のこれから」と題して、日本擦過鍼協会の理事長の吉村春生先生(専/鍼灸学科7期)にご講演いただきました。

吉村先生自身がベトナムとキューバの国々に鍼灸に関しての視察と、日本式鍼灸の紹介に出向かれた際の報告と、擦過鍼・円利鍼の活用の可能性を実技を通してご講演いただきました。

キューバは統合医療を取り入れている国の1つで、低コストで健康に貢献しています。医療費はアメリカに比べ低コストにもかかわらず、平均寿命はアメリカより長いそうです。そこに、日本式鍼灸が協力できる可能性が十二分にあると話されていました。また、ベトナムにおいては、日本の鍼灸について紹介のため講演会を現地で開催され、今後ベトナムにおいて日本の鍼灸の取入れとしての研修を企画し、両国での共同研究の実施をも視野に入れて活動を進めるとのことでした。

両国において、日本式鍼灸のニーズはあり、擦過鍼、美容鍼灸に対する期待は大きいと言われています。

キューバが日本式鍼灸を認めれば、世界的に拡大する可能性を秘めており、我々鍼灸師において期待が膨らむ講演でした。

日本では、介護分野への鍼灸師の進出として機能訓練で介護施設での活動も広がりを示すこととなるでしょう。そこで、機能訓練だけでなく鍼灸治療として擦過鍼・円利鍼を活用した治療を行うことで、利用者さんのQOL向上に寄与することができるようになると、今後の鍼灸師の活躍に期待が寄せられると思います。

日本における、鍼灸師の社会的地位の向上にも、今後の鍼灸の発展にも期待したいですね。

【子どもの健康サークル 顧問 / 弘中昌博(森ノ宮医療学園専門学校教員)】