【報告】作業療法学科 交流研修会

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2022年3月1日

【報告】 校友会主催交流研修会 – 作業療法部会

2022年1月23日(日)、オンラインにて森ノ宮医療大学作業療法学科卒業生を対象とした、校友会主催の交流研修会を開催いたしました。作業療法学科は2016年4月に新設された、森ノ宮医療学園の中でも新しい学科です。おかげさまで、この4月には3期生を輩出する予定です。卒業生はまだ80名ほどですが、今回の研修会には、その半数以上の45名の卒業生が参加される非常に大きな集まりとなりました。

今回の企画は、手探りのなか、校友会代議員の卒業生と教員で協働し準備をすすめてまいりました。第一部では、いこまカウンセリングルームこころ代表の神澤創先生に、新人セラピストが自分のこころを健康に保つポイントについてご講演いただきました。また第二部では、身体障害領域と精神障害領域に分かれての研修会を行いました。身体障害領域の研修では、大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学研究科教授の竹林崇先生に、脳卒中片麻痺の上肢機能に対する作業療法アプローチについてご講演いただきました。精神障害領域の研修では、医療法人小憩会ACT-ひふみ素村惇史先生に、包括型地域生活支援プログラム(ACT)の実践における作業療法士の視点について、家族支援を中心にご講演いただきました。

残念ながら、今回は第六波の影響を大きく受け、急遽オンライン開催となりましたが、いずれの研修も臨床1年目、2年目の卒業生にとって非常に学びのあるものでした。またなにより、今回卒業生の半数以上の参加をいただけたことは、私たちにとって本当に嬉しいことでした。今後も卒業生と教員の相互の親睦と研鑽を図りながら、森ノ宮医療学園の発展と地域医療の貢献につながる取り組みを継続したいと思います。最後に、校友会代議員であり、今回の企画運営にご尽力いただいた藤野さんと細川さんより、今回の研修会の感想をいただきましたので、以下に記載します 森ノ宮医療大学作業療法学科 1期生 藤野 裕也

今回の研修は新型コロナウイルスの流行によりオンラインでの開催となってしまいましたが、とても実りのある研修となりました。 大学を卒業して臨床に出て2年が経とうとし、私たちは日々考え悩みながら、対象者の方々の生活・健康の為に知識を蓄えそれを還元しようとしますが、評価・考察し上手く介入できることがあれば、自分自身納得のいくような介入できないという事が多々あります。そこで今回の研修では、1部では「新人セラピストが心を健康に保つ秘訣」というテーマで、コロナ禍で働くことの不安やストレスに対する認識や対応について学ぶ事ができ、今後の自分自身の行動や考え方が大きく変わるきっかけになったと思います。2部では「脳卒中片麻痺の上肢機能に対する作業療法アプローチ」というテーマで、身体障害領域ではほとんどのセラピストが対象とし、リハビリを実施する上で悩みの種となる脳卒中上肢麻痺に関する講義で、エビデンスに基づいた上で対象者を中心とした介入について貴重な講義を受ける事ができました。 今後もこういった研修会に参加し、より対象者の心と体を健康に出来るように卒業生一丸となって研鑽していく事ができればと思います。 森ノ宮医療大学作業療法学科 2期生 細川 真由

研修会に参加して、自分が行なっている作業療法について、臨床において注目されている治療法、またストレスに対する付き合い方等学ぶ貴重な機会になりました。神澤先生のご講義では、働く事で自分にかかるストレスについて改めて考える機会となりました。 竹林先生のご講義では、臨床で働く中で文献を読む事がありますが、文献資料を読む事の重要性、自分の不十分さを再認識いたしました。また、リハビリの中で心身技能面や生活面両者にアプローチする中でどちらに重点を置くべきか考える事が多いです。退院日が近づくにつれ、生活面に着目しがちになりますが、心身機能面・生活面どちらもバランスよく介入する必要があると改めて考えさせられました。