女性ランナーの月経によるコンディショニング(前編)

◆卒業生投稿

2019年4月12日

女性ランナーの月経によるコンディショニング ~東洋医学的所見~ (前編)

女性である限り月経は切っても切り離すことの出来ない身体の生理現象です。 私自身は女性であり、ランナーとして運動性無月経を経験したことから、選手や御両親、指導者から「現役の間、生理は無くても良いのか?」という相談をよく受けます。実際に私は10年のランナー生活の間、自然に生理がくることはなく、臀部に打つ筋肉注射(黄体ホルモン補充注射)やホルモン剤の服用など西洋医学の力を借りて定期的に起こしていました。 一般的に月経周期は28~30日としますが、1週間ぐらいの誤差は東洋医学的には普通の範疇とします。また不定期な状態であっても1ヵ月か2ヶ月はよくあることで、3ヶ月以上続くようになって初めて病的な範疇としてみます。 しかし、日常的に激しいトレーニングやウエイトコントロールに励む女性アスリートにとってトレーニング内容、体質によって個人差が大きいのは確かでありますが、結論から言うと生理が止まるのは仕方がないことなのです。 一流ランナーの多くは月経がなく、しばらくトレーニングを休むとまた始まります。しかし、またトレーニングを始めると止まります。これは正常な反応なのです。 女性というのは陰に属し、陰は内向きで静の性質を持つように、本来できるだけ気血を消費するようなことを避けて温存しておくというのが、女性の生活の仕方です。(これは子宮に気血を集めることで子宮内をフカフカのベッド状態に保ち、妊娠出産の準備をする為にも大変重要なこと)このようにして気血を温存すれば、気血が余りますので、その余剰分を月に一回月経として排出し、気血を入れ替えます。 ランナーの場合、盛んに気血をトレーニングで消費しますので血の余剰分がありません。そうすれば当然月経を止めなければ激しく血虚に偏り、女性器に重大な問題が生じてしまいます。よって月経が止まるのは、ある一面から言うと未だ身体を正常に保とうとする自然治癒力の現れだと判断すべきだと思います。 病院へ行く必要もありません。行って身体に合わないホルモン関係の薬で、強引に起こそうとする方が心配です。

→→→後編へ続きます。(4/15 投稿予定)

はり灸碧空 福森千晶(専/鍼灸学科41期)】