◆オンライン会報2024
2025年1月1日
新年のご挨拶
森ノ宮医療学園校友会 会長 浜田 暁
夢を追い続けられる社会を目指して新年明けましておめでとうございます。平素は校友会活動に格別のご理解とご支援・ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
昨年は元旦早々、能登半島地方を震源とするマグニチュード7.6の地震が発生し、震度6強を観測。大津波警報も発表され、広い範囲に津波が到達。これまでの死者は228人。避難生活のストレスなどによる関連死は241人。富山、新潟県を含めての地震による死者は475人。平成以降の自然災害の死者数は、東日本大震災、阪神大震災に次いで3番目の大きさとなりました。土砂崩れが半島の各地で起こり、道路は寸断。救助や支援の手が届かず「陸の孤島」と化し、また、地震後に大規模火災も発生。倒壊家屋の解体や撤去などの遅延で復旧を遅らせましたが、その復旧・復興への歩みを進める中、9月下旬に、今度は大雨による被害が発生。二重、三重の苦しみに襲われ言葉もありません。
他の地域でも大雨や台風の被害が続出し、災害で亡くなられました方々とそのご遺族に哀悼の意を表しますとともに、被災されました方々の労苦に、心よりお見舞い申し上げます。
また、この一年も、世界各地での戦争や紛争により、子供や女性を含む数多くの人命が失われていることに深い悲しみを覚えます。多様化する価値観の中、世界中で異なる価値観への排除が先鋭化し、分断と対立が拡大。互いの価値観を尊重し合える寛容な社会と平和な世界を築いて行くため、力ではなく対話をもって解決する姿勢の重要性を感じます。
国内では、円安が進み、エネルギー価格をはじめとしてあらゆる物の価格が上昇。賃上げは物価高に追いつけず「格差と貧困」は固定化され、殺伐とした事件も多発。心が痛む日々を過ごしましたが、一方では、オリンピック・パラリンピックでの日本人選手の活躍や米国メジャーリーグでの大谷選手の活躍など、若い人達が日々の努力の積み重ねにより新たな世界を切り開いてゆく姿は、私たちに明るい希望と勇気を与えてくれましたし、日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞を受賞されたことも感慨深い出来事でした。
今年は戦後80年を迎える中、唯一の戦争被爆国として核兵器の廃絶と戦争のない平和な世界を築いてゆくための発信は極めて大切です。
激動と不安の増幅を予感させる2025年、「森ノ宮医療学園」をキーワードに人との繋がりを大切に、誰もが夢を追い続けられる社会、安心して健やかに暮らせる社会を目指して確かな一歩を踏み出しましょう。本年もよろしくお願い致します。
2025年(令和7年)元日